内容は認知症の基礎と診断・治療の基本をおさえ、さらに地域連携まで入ったスタンダードなものです。眼科の先生もいらっしゃる中で、この基本的なスタンダードさは大切だと思います。終了後は知事名で認定書が郵送されるのだそうです。ただ、これを有効に臨床にいかせるかどうかは別かもしれません。たとえば野球のルールを教わっても、すぐにできるなんとことはありません。また本人が野球が好きでなかったらやっばり野球なんてやらないでしょう。
僕は青森地域医療研究会(COMER-net Aomori:リンクをご参照ください)というのを主催しているのですが、実は6年くらい前に認知症に関する研究会を始めていました。仲間で勉強会を行い、問題点を拾い上げ、広域の担当者研修会のようなものを立ち上げていたのですが、なかなか活動の維持や発展は難しかったのでした。ましてや近隣のお医者さんたちが一斉に学習を始めるなどという事態は想像もできませんでした。国ー県の流れで、認定書を発行することの威力を目の当たりにしたような気がしました。おそるべし、権力機構。豪腕炸裂だなあ。一方、僕は僕で久々に春めいた日和もあって、これらのことが遠い出来事のような感じもするのだけれど、”それでも個人の力をこそ信じるのだ”とつぶやきながら、遅い帰路についたのでした。
1 件のコメント:
松岡先生
おつかれさまです。
AERA3月24日号「日本の家庭医」に紹介されていました。「本当の意味での家庭医といえる医師」に同感です。おめでとうございます!!
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