2012年6月15日金曜日

diagnosis and solution in primary care/study on others

この秋に地域医療のテキストを出版することになりました。診療所の経験を方法論にまとめたもので、本のタイトルは”地域医療の方法ーdiagnosis and solution in primary careー”にする予定。このブログで述べてきたことを基本にして、実際の診療現場で具体的な例をどのように診断して、地域の中でどのように解決するかという本です。かつてこのブログの中で臓器にこだわらない汎用性の高い方法論を紹介したことがあったのですが、それをさらに生活レベルに拡張しています。治療と言わずにsolutionとしたのは、拡張した診断はその解を生活レベルや地域レベルにまで拡張することを要求するからなのですが、多分、もし機会があったら実物を読んでいただいた方がわかりやすいです。
 実はサブタイトルがあります。”その他”の研究(study on’ others’)。異常なしといわれ続ける人たち、或いは診断はつかないけれど、勝手に治ったり、生命には関係ないといって通常の医療からあまり注目されない状態をどうやったら診断できるのかということなのですが、自分でも、このような趣旨の本がどのような人に読まれるものか少々心許ないです。
 とは言え、primary careが本当に面白いと言えるようになった自分がほんの少しだけ誇らしいです。ここに来てくれる学生さんや研修医さんのお陰だと心から思います。出版の顛末やmaking、売れ行きなどこれから紹介したいです。よろしかったら付き合ってくださいね。