2010年5月25日火曜日

face

 いつも地域医療・家庭医療では関係性が重要なのだと話していますが、僕は小さい頃から人付き合いが苦手です。外来では医師患者関係という非対称の中にあり、世間での人付き合いよりも圧倒的に優位な立場なので、その分下駄を履かせてもらっている。普段は下を向いている事が多いので、世間的には人付き合いの悪い、なんとなく話しづらい、付き合いにくい部類に入るのだと思う。最近はすこしだけましにはなっている気がするけれど。
 問題は顔なのだ、より正確にはその表情なのだ。あるときには優しく、高貴であり、ある時には恐ろしく、或いは不気味な、威嚇するようなもの、或いはまた切なく訴えるもの。それに合わせてこちらの感情と顔つきが変動する。たしかに脳或いは魂の表現として顔は特別な意味を持っている。同じような表情になるときに脳或いは魂は共鳴状態にあり、補色関係のような表情の対となるとき、波風は高いのだ。子供の表情はストレートで作為がなく、泣き顔も笑顔も心地よい。いつから女性は笑顔に哀しみを潜ませることを覚え、いつから男性は憎しみの目を笑顔にはりつけたのか?みんなまるっとお見通しだと言うのに。
 なんの話?・・・地域医療には関係性が重要で、そのもっとも基本となる単位が顔・表情の対であるということを言いたかったのでしたが、論拠もなにもあるわけではなく、自分のコミュニケーション下手の言い訳になってしまったようです。
PS:劇場版トリック面白かったです。

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