2009年8月24日月曜日

too little mourning

 京都のプライマリ・ケア学会に行ってきました。かつて短期研修に来てくれたS君夫婦とも久しぶりに会えてとてもよい学会でした(、ってこれだけ?)。総会では方向性の類似した三学会(プライマリケア学会、家庭医療学会、総合診療学会)が合同して1つの学会になることが決議されました。これは時の趨勢であって、その目的とするところからも歓迎されてよいと思いましたが、総会の中、ただ一人反対を表明していたA先生のお話が耳に残ります。
 どうして、歴史あるプライマリケア学会をなくす必要があるのか。新しい連携の手法を使えば目的は果たせるのではないか、大学の学者ならそんなことくらい知っているだろう、いや、むしろ合同することで、理念が十分に発揮できなくなるのではないか・・・まるで怒ったような、泣いているような、切ないような語り口で。合同を推進する人々は勢いを駆ってその正当性で反論するのでしたが、なにかズレているようで。拍手があったりして。
 おそらく嘆き悲しみが足りない、或いは、追悼がない。時間をかけてその無念を、心残りを聴かなければならないはずのものだったのに、と思う。弔いが足りない。鬼がでなければよいけれど。

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