2009年8月10日月曜日

imaginary number

 先日科学雑誌ニュートンの別冊に虚数の特集号があり購入。高校で習った数学でも確かにあったような気がするのだけれど、なんだかずっと引っかかっていたようで、”虚数”という文字を見て速攻で買ってしまいました。そうか英語ではimaginary numberというのか。それで略号が” i "なのだったか。想像上の数ということで、目で見ることはもちろんできないけれど(それはゼロでも負の数でも同じことである、とも書いていました)、それを導入することで、いままでの概念を包括する新しい視点を獲得できるのだそうです。個々の事象の背景にあるより大きなシステムを関知するには、通常とは別のなにかを導入する必要があるのかもしれないですね。imaginary numberは、いわば高次元をみるために仮想されたシステムの別名であったと言えるかもしれません。
 ここで地域医療の方法といういつもの台詞を持ってくるのは、なんだか余計な感じもするのですが、例によって強引に言ってしまえば、そのような高次元の視点の導入と、それに導かれる実践こそが新しい地平を開くものだと思います。かつて見ていた風景が、異なる光と影のもとで、異なる風の音の中で、再生を開始するようなもの。そういったものとしての地域医療の方法なのだと、複素平面をみながら思った一日でした。ちなみに携帯電話も虚数の導入がなければ実現できなかったのだそうです(うーん、よくわからんけど)。地域医療の方法の実践の中でこれからどんなものが生み出されるのか、とても楽しみです。

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