2008年11月21日金曜日

ドアをたたく

 先日弘前大学医学部で学生さんを相手に講義をする機会をいただきました。大学3年生、みんな若い。そりゃそうか、自分の子供たちと同世代だもの。『地域における高齢者ケア』というタイトルで1時間半。とにかく最後まで眠ることがないように、と自分の学生時代を思いおこしつつ行った講義でした。ケースワークを通して地域におけるケアを疑似体験すること、その中から地域医療の特性や方法を学習することにしました。最後はいつものように一方的にこちらの思いこみを熱弁することになってしまって、ドンドン、俺の話を聞きたまえー!ありゃ、授業じゃないな〜
 地域医療のスタイルと方法を論理的に把握することはもちろんとても重要なことなのだけれど、それを根底で動かしているのは非論理であるところの感情であることを伝えたかったのですが、叫んじゃだめだな。まるで怒っているような顔になるし。ドアは軽くたたくものだ。気づくひとだけが、そっと、だけれど確実に、気づくだけだ。

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