2008年4月9日水曜日

考察を考察する

通常の仕事が終わった午後5時ころから、毎日ケースの検討会を行っています。X線写真や心電図の検討から始まって、外来診断の問題点や行動変容の話題や医師確保問題まで多岐にわたっていて、大抵終わるのは午後7時ころです。話題があっちに行ったり、こっちに来たりとめまぐるしいのが特徴といえば特徴のクリニカルカンファランスです。今日の話題のひとつは、”考察”でした。入院中の方の検討を行っていて、きっかけは思い出せないのですが、退院要約の話になったのでした。そこで”君、君。考察の意味を言ってみたまえ。”と、偉そうに言ってしまったのでした。”君の考察はなっちょらん!”、なんてね。
考察:ものごとを深く考え検討すること。うーん、そうだけれども、あるケースにおける考察をするとはつまり、考えるものごとが、或いは考えるべきテーマを発見できることが大前提なのだと思います。研究だってなんだって、それが問題であることの認識なしには、なにも始まらない道理です。そしてそれに対する仮説を論理的に組み立てて、今の場合ならば、ケースとつきあわせて証明しようとすることが考察の構造なのではないかな?え〜ちなみに僕の退院要約は・・・相当なっちょらん・・・後輩よ、許しておくれ。

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